「それがって!」


春華は驚いている。


「想うことは自由、そう言ったのは、春華自身でしょ」


いつもより冷たい早瀬。


「俺は、高校生になってから好きだったんだよ。春華もそのことを知っていた」


春華・・・知っていたの?


「春華」


いつもの早瀬じゃない。


「少し、話したいことがあるから先に帰っていて」


春華は一回翠を見、そして早瀬を見て泣きそうな顔で出て行った。


「春華っ!」