「ほらぁ〜。二人共そんな顔してえ!!当たりでしょ?」


「…正解」



ポツリと言う龍雅も、ホッとしたように見えたが、美春から見ればバレてしまって諦めたようにも見えるのだろう。


美春の頭の中の構造に感謝しつつ、改めてホッと胸を撫で下ろした。



「言わない言わない!!美春絶対言わないから安心して!!」


「そうしてもらうと有り難い!!俺らもさ〜いつやろうか悩んでたんだよ〜」



うまい事話を繋げた龍雅に感謝しつつ、明日の事を考えると緊張に胸が震えた。



「俊ちゃん喜ぶよぉ〜!!美春何かプレゼントしようかなぁ!?」


「美春がプレゼントになってやれよ〜!!リボン付けて♪だはは〜!!」



そんな事ばかり言う龍雅だが、実際は龍雅の一声から始まった事だ。



うまく行きますように……。



きっと、みんな思っているだろう。


ふざけてばっかの龍雅も、きっとそうに違いない。



明日の事を考えつつ、降り出した雨音と二人の笑い声を聞きながら、まだ見ぬ美春の姿を想像して、胸がポカポカと暖かくなった。


帰ったらてるてる坊主作っちゃお。



ニコニコ笑う美春を見て、明日への気持ちがむくむくと大きくなっていった。