「きゃー!!恥ずかしいけど嬉しいっ!!」



顔を赤らめた美春が、両手て頬を抑えながら目をキラキラとさせている。


「やっぱり俊はガチガチだなあ」


「そんな所も好き〜♪」



慶兄の言葉にノロケてみせる美春に、慶兄は苦笑いをした。



写真をアルバムにして美春にプレゼントした物を、三人で宗太の家で眺めている。


沢山の写真は、どれも見ている方が照れてしまう程幸せそうだ。


白い光を纏ったような美春は、本当に綺麗だ。


「…ももぉ?どうしたの?」


「……へ?あっ!!…う、ううん」



慶兄と美春の会話を耳に入れる事もなく、私はただぼーっと写真を眺めているだけだった。



瑠衣斗の言葉が頭から離れない。



あれから私は、何度も瑠衣斗の言葉の意味を探していた。


「具合でも悪いのか?」


「ううん。違う違う!!綺麗だな〜って…ちょっとぼーっとしちゃっただけ」



心配する慶兄に、こんなこと言えない……。


私は本当に酷い女なんだ。



心配そうに顔を覗き込んできた慶兄が、私の言葉にフッと笑みを漏らした。



グッと潰されてしまうような胸の痛みは、罪悪感なんだろうか。



罪悪感なんて感じてしまう事を、私は慶兄に対してしているんだろう。



「ならいい」