「何で起きてるの!?」
「は…?起きてたけど……」
「!?」
嘘お!?えっ!?じゃあ私…堂々と瑠衣斗の目の前で、自ら服を脱いじゃったの!?
なんてこと………。
なんてこと!?ちょっと待ってちょっと待って!!じゃあ私、今丸見…え………。(ブラしてるけど)
「ご褒美?」
「ちっがーう!!やめて見ないでえ!!」
「…見せられたんだけど」
今日はダメだ。私、とってもダメな日だ。
きっと占いや何かでは、さそり座の人は周りをよく見て行動しましょうだとか、後先考えずに何か物事をしないようにしましょうって言われてるんだ。
きっとそうに違いない。
私、大失態。自らネタになってしまった。
そしてとっても大変な状況。
「何でこんな細いんだ?」
「ほ、ほそ?いや、てゆーか服着させて!!」
「脱がせてやろうか?」
「だだっ、大丈夫っ」
回された腕が、私の肌を直に優しく撫でる。
背中がゾクッとして、息をのむ。
肩に乗せられた瑠衣斗の重みに、視線を感じ顔が熱くなる。
そんな私の様子を伺うように、瑠衣斗の腕は私を放してくれそうにない。
甘い爽やかな瑠衣斗の香りが、私をくらくらさせて惑わせるようだ。