「いやっ?何も?」
気にしすぎ…かな?今更2人で寝ていても、龍雅は別に気にもとめないよね。
「ふーん…ならいいけど。…あのさ」
「えぇ!?」
「…まだ何も言ってねえけど……」
「うっ」
なに?まだ何かあるの?
しかもなに!?なに改まって言おうとしてるの!?
苦笑いしながらも、私を見つめる瞳はとても優しい。
何だか少し困ったようなハニカミ笑いをする瑠衣斗は、出会った頃からその笑顔は少しも変わらない。
「その前に、何そんなに慌ててんの?龍雅に見られたから?」
思いっきりサラリと図星な考えを言い当てられ、言葉なんて出てこない。
「や…な、なんか恥ずかしくて」
本当に今更かもしれないけど、恥ずかしい物は恥ずかしい。
顔がどんどん熱くなり、視線を合わせる事ができず目をそらす。
私、意識しすぎ?るぅの事意識しまくってるって、自分から言っちゃったようなもん?
「別にそんな恥ずかしがらなくても…それにアイツら俺の気持ち知ってるし」
…あ。そうだった。
でも違うの!!そうじゃないの!!
何となく言葉にできず、口を噤む。
朝から恥ずかしいばっかり。
「で、本題に戻したいんだけど……」
「えっ」
あぁ、そうだ。こっちもあったんだ。