「なあもも。いー事教えてやろーか」
若干呂律が回らない瑠衣斗は、私の背中を熱い手のひらで撫でる。
「…いい事?」
「俺の、考えてる事」
お酒のせいか、とても熱い体に、少し前までの事を思い出させられてしまう。
そして、少し早い瑠衣斗の鼓動に気付いた時には、押し付けるようなキスに思考をストップさせられた。
何度も何度も、求められるような口付けに、抵抗する事も忘れてしまう。
瑠衣斗の熱い舌にようやく解放された時には、私は肩で呼吸を整える程で、そんな私を熱っぽく見つめる瞳を見つめ返した。
「俺、酔うとできなくなるらしい」
「…へっ…」
そ…それは…若いのに残念な…ってそうでなくて。
突然のカミングアウトに、軽く衝撃を受けつつも、そんな私に気付かないまま酔っ払い瑠衣斗は続ける。
「俺ももとちょーヤりてえ。でもできない」
「う…そっ…そうだね」
多分…相当我慢してくれているんだろうな。
瑠衣斗は自分が手を出せないように、強くもないお酒を飲む事で、手を出せないようにしたのだろう。
「でも、あんまりそんな事ばっか言ってたら、ももに嫌われそ……」
しょんぼりとしてしまった瑠衣斗に、私の方が襲ってしまいそうな程ときめく。
るぅが…るぅが可愛い。可愛いすぎる。
何でそんな可愛い顔するの(泣)
ギュッてしたい!!
「ももに嫌われるのが…怖すぎる」
「…………」
やっぱり顔見てたいー!!!!