どうやって寝よ……。
布団無理やり引き抜くか雑魚寝かな。
宗太と龍雅を恨めしく思いながらも、封を開けたオレンジジュースを傾けた。
よく冷えた酸味のある甘さが、口一杯に広がる。
ふう、と息をつくと、ふと感じた視線に顔を上げる。
「なに?」
バッチリと交わった視線に、再び鼓動が暴れ出す。
今日1日で、私の心臓は有り得ない程に働いている気がする。
こんなんじゃ、心臓もたないよっ。
「いや〜?もも、俺と同じモン飲むって言ってたから…」
そう言われ、確かに自分からそう慌てて口走った事を思い出す。
「言ったけど…なに?」
「何か…余裕ねーよな」
クスクスと笑う瑠衣斗に、言われた事に対して顔が赤くなっていく。
なっ…何こいつ!!私の反応で楽しんでる!?
恥ずかしさと苛立った気持ちとが入り混じり、グッと唇を結ぶ。
何か悔しい〜!!!!
「そんな事別にいいじゃんっ」
「別にいいけど」
余裕綽々に言う瑠衣斗は、フンと鼻を鳴らし、嫌みのように一口缶に口をつける。
瑠衣斗こそ、ソーダって珍しいじゃない。
まあ私も、ミネラルウォーターがなかったからオレンジジュースにしたんだけど。
口元を隠すように、缶の冷たい感触に触れながら、視線を落とした。
何か別の話がないかと思い、ある事にふと気付き視線を上げた。