…………。


はい!?え!?えぇ!?



小さく訳が分からない動きを始めた私は、自分でも何をしたいのかよく分からない。


とにかく、少しでも動いてみた。


「くっ……ぃすぎんだよ…」


「えっ、…なに?……っ!!」



回されていたはずの瑠衣斗の腕は、スルリと服の間を縫って、私のお腹に直に触れた。


ゾクッとする程に肌が粟立ちそうになり、とっさに瑠衣斗の手を制した。


そんな抵抗も虚しく、首筋から甘い感覚が背筋を走る。


チュッと言う小さな音が耳に入り、体がボッと熱くなるのが分かる。


抵抗しようにも、龍雅や宗太にバレてしまわないようにするには無理がある。


それに何より、私は簡単に抵抗する力を奪われていた。


グッと唇を噛み締め、声が漏れそうになるのを堪えるのも精一杯だ。


ふにゃんと力は抜けてしまっても、所々力の抜け切れない箇所が凝ってきそうだった。



首筋を瑠衣斗の熱く柔らかな唇が、甘い痺れを私に与える。


気を取られていると、瑠衣斗の手がゆっくりと登り、柔らかな胸に触れた。



「―――っ!!」



優しく解すように、まるで大切な物でも扱うような手のひらに、喉元まで上がってきた何かが溢れ出しそうになる。



ちょっ…ちょっとちょっと!!

龍雅も宗太も居るんだけど!!


有り得ない状況にパニック寸前な私は、抵抗する余裕もない。


後ろ抱きされた形のまま、身を預けるしかなかった。


首筋には瑠衣斗の唇が触れ、そのせいか体中が敏感になる。


胸に触れる瑠衣斗の手が、熱い。


そう思った所で、瑠衣斗自身がとても熱いんだと言う事に気付く。