何かスッキリしないけど……いいや。気にしないでおこう。
別に、るぅとジュリがいつから仲良しになったかなんて、別にどーでもいいもんね。
鞄から携帯と煙草を取り出し、テーブルへ置いた。
何かまだ慶兄の視線を感じるけど、もう何も言わないもんね。
そう思っていた時に、おもむろに宗太が口を開いた。
「なあ慶兄、お袋さんと親父さんどんな人?」
「お袋と親父?………うー…ん…」
腕を組んで考え出してしまった慶兄は、難しい質問を考えるように眉間に皺を寄せ、渋い顔をしている。
そんな顔が瑠衣斗に似ていて、やっぱり兄弟だなあ…なんて思った。
「どんな人……どんな人なんだ?」
「何かあるっしょー!!」
結局答えの出なかったらしい慶兄に、龍雅が笑いながら慶兄に言った。
イメージ的には、仲の良い夫婦なんだろうなと言うイメージだ。
なんてったって4人兄弟らしいからね。
尚も慶兄が考え続けている所に、部屋の外から足音が聞こえてきた。
反射的に、一気に鼓動が早くなる。
ドキドキと胸が高鳴るにつれて、モヤモヤとする。
どんな顔すればいいんだろ?
いつもどんな顔してたっけ?
冷や汗が頭から背筋に掛けて、溢れてくるようだ。
慶兄はどう思うんだろ。
複雑なんじゃないか。辛いんじゃないか。
ホントはここに居たくないんじゃないか。
そうこう考えている内に、ついにドアは開かれてしまった。
「ただい……ま…」