落ち込んでるあたしを見かねたフリアがこっちにくる。

そしてフリアがあたしを慰めようとしているみたいだ。

けれど何を話しかけてもあたしの耳には届かない。

なぜなら話を聞こえないぐらい考え込んでいるからだ。

過去の恋愛暦を紐解いてみるとあたしはろくに恋をしていないことが判明した。

というか初恋もまだだし、告られたこともない!

第一女の子が大好きとかそんなこともないし、たぶん勘違いだよね?

あたしはレズじゃない、第一あたしはいまだにあの人のことを忘れられないんだ!

いや、でもあれは恋じゃないし・・・・

てか、あの人って・・・・


「ああぁぁー!!」


突然大声を出したことによりフリアびっくりしている。

けれど今のあたしにはそんなことを気にしている余裕はない。

あたしはフリアの肩をつかみ激しく揺らしながら


「あの人は、どこ!」


と問いかける。

あの人とはもちろん鍵をくれた人のことだ。

会いたい、今すぐに会いたい。

あって一発殴って今までのこと問い詰めて、そしてあのときのお礼を言ってそしてそして・・・・


「とにかく今すぐ会いたいの!」


その言葉を言った瞬間今まで「揺らさないでよ、痛い」などをいっていたフリアの動きが止まった。


「わかったは、ついてきなさい」


フリアは静かにそういった。