それから一週間。


お通夜も告別式も無事に終えた。


コウくんがいなくなって、私は脱け殻のように空っぽだった。


何をするでもなく、ただただ泣いて過ごしていた。


そんな私を荒木さんが訪ねてきたのは、つい昨日のこと。


「渡したい物があるから、明日公園で。」


それだけを言い残して、彼女は帰っていった。