あれから三年…

一年前、優哉のお母さんはガンを患い亡くなった。

優哉は
大好きなお母さんの死に
泣きくれたことが
何度もあった

でも一年たった今
優哉の腕の中には
私たち2人の宝物が
抱かれている

今日は義母の命日だ

優哉と私、そして一人増えた家族をつれ
あの思い出の公園へきていた

優哉は桜の木の近くへ立つと、その子を高く高く抱き上げ
『おふくろ!!
見えてっか??
初孫だぞー!!!!!』

というと
春らしい風が
私たちを包みこんだ

静かに
『俺達を見守ってくれよ』っと優哉は言った

そんな優哉は
桜舞い散る中で
輝くパパになっていた