声のした方を見ると
私はだきよせられ、

『俺らがちっせぇとき、約束したこと覚えてくれてありがとな。』

私がうなずくと

『俺もその約束叶えにここにまた、ともに会いにきた。』

『でも…どうして…あのとき』と私は泣き崩れた。

優哉は何がなんだかわからない様子だった。

『私ね昔聞いたんだよ。
私が恋愛対象になんかなるわけないって…』

『…俺…ずっと、トモの事好きだったんだ。でも、この気持ち伝えることできなくて、もし俺ら付き合えば、またトモいじめられて、俺のこと避けるんじゃないのかって不安で。俺すっげぇ弱かったから、トモを守ることもできなくて。自分の心コントロールできないくらいトモが好きだから、あんなこと言ったんだ。
ほんとにごめんなさい。』
『そうだったの…
私考えてみたけど、優のことlikeなんかじゃない。ほんとに好きだったんだよ』という私に

『こんな俺だけど
結婚してください。』
と深く頭をさげた。

そのあと顔をあげた
優哉の眼差しは
四才の小さなプロポーズから二十歳までの壁を乗り越えてきた本気のプロポーズへ変わっていた。