そうしているうちに学校に到着した。

あたしと周作はクラスが違うのでバイク置き場で別れる。

「じゃぁな、奈菜! がんばれよ!」
「うん。あんたもね!」



そして、あたしは、ひとり教室に向かった。








ガラッ



教室の扉をあけると、真っ先に、「おっはよぅ!!」と
蘭が飛んできた。






同じクラス蘭とは、休み時間や昼休み、移動教室はいつも一緒だ。








「おはよう、蘭。・・・なんかテンション高くない?」
蘭の異様なテンションの高さにあたしは困った。


すると、蘭はいつもにましてはしゃぎいでいる。

「あのねあのね、めっちゃかっこいい人見っけたのっ!!」