あたしは家事を放棄したし、学校もサボりがちになっていく。

全部の事に投げやりになっていく。

ゆうき君とのメールにも、あたしの心が荒れているのが表われるようになってきた。

『今日も家事してないの?』
って聞かれても、
「するわけないやん!別にどうなってもいいし!」

ゆうき君に八つ当たりしてる自分にも気が付かない。

そんなあたしでも、ゆうき君は毎日メールをしてくれる。

顔も知らないあたしを心配してくれている…
少し胸が苦しくなった。

どこかで、ゆうき君だけはあたしを裏切らない…
そう思っていたのかもしれない。

毎日、夜になると突然理由もなく涙が止まらなくなる。

部屋の電気も点けないで、暗闇、無音、からっぽになった心…

涙は止まる事なくいつまでも流れ続けて、鼻も詰まって息が苦しくなる。

涙なのか、鼻水なのかわからない濡れた顔を何回ティッシュで拭いても、それは終わる事はなかった。