わたしは ぼんやりと ライトアップされたツリーを見ていて 急に怖くなった。 リクが残していった 悪意の残滓に 震える。 『知ってる』って どこまで 知ってるの? 誰も、 わたしのこと 知らないくせに 要らないくせに パパでさえ おかあさんを選んじゃって 本当の わたしのことなんて 誰も、