わたしは

ぼんやりと

ライトアップされたツリーを見ていて


急に怖くなった。


リクが残していった

悪意の残滓に

震える。



『知ってる』って


どこまで

知ってるの?


誰も、

わたしのこと

知らないくせに

要らないくせに


パパでさえ

おかあさんを選んじゃって



本当の

わたしのことなんて

誰も、