ホットロイヤルミルクティの缶が 目の前にごと、 と置かれ わたしは、 仕方が無くて 顔をあげた。 「なに?」 「こえー顔すんなって」 「あんた嫌い」 「ひでぇ。俺おにーちゃんなのにぃ」 リクは心にも思っていないことを 言いながら わたしの隣の椅子をひいて 長い長い足を組む。