「まぁまぁそんなに嫌な顔せんでも結月ほど先生を好きな子はおれへんって」


隣で女子の声を聞き、あたしの顔を覗いていた友恵があたしをなだめる。


「‥ま、確かにー」



自分で言うのはおかしいけどあたしほんとにほんとに先生が好きなんだよ。



「やろ?先生のためだけに火曜日だけオシャレしてくるんは結月だけやしなっ」


「そうだそうだ」


「まぁ、それはそれで問題やけどな」



最後の言葉は聞かないフリをして講義もそろそろ終わりに近付いているため

出席カードに講義名、名前、日付、担当教員名、学籍番号、学部、学科と埋めていく。


そして最後に‥


「えっと、もう時間もないのでそろそろ終わります。

いつも通り出席カードに今日の講義の感想や意見なんかがあれば書いて提出してください。」


書き出そうとしているところで先生の言葉が響いた。


先生の持ってくる出席カードはいつも他の講義で使われているのとは違う。


違うのは感想や意見、その他欄が設けてあること。


だから通常のものより大きめなのだ。




今日の感想‥か。