「噂をすれば来たで、ほれ」
マキの隣に座ってあたし達の話を黙って聞いていた奈々が教壇のある方を指差している。
その指差す方向にあたし達の目線が集まる。
「どう?今日の感想は?」
教壇の方を見ていた友恵があたしに目線を戻してニヤニヤしている。
「か‥格好いいー!!!!」
口に手をあて少し頬を赤くしながら騒ぐあたしを見て皆が爆笑する。
「いつも同じ感想やん!!」
「でも確かに格好いいよなぁ」
「ちょっとマキ!!ダメダメ。先生はあたしのなの!!」
「はいはい」
そう
あたしの好きな人は今教壇の前で講義の準備をしている人。
名前は松宮先生。
下の名前は紹介されなかったから知らない。
皆で話し合った結果
推定26歳。