「ホント、イラついて……ムカついてて……。大輔の部屋から出てきた時も、男と手繋いでんの見た時も……なんでこんなにイラつくんだろう……ってずっと考えてた」


「蓮君……」


「オレ、こういうの苦手っつうか、まともに言うの生まれて初めてだから……ちゃんと聞いて?」


蓮君はあたしの顔を体から少し離すと、両肩を持ってじっとあたしを見つめる。

そしてゆっくりと口を開く。



「オレ……日向のことが……す」