あたしは目を泳がせて口をパクパクさせる。

あ……。

そうだ。

あたしったら、まだ自分の気持ち伝えてなかった。

ちゃんと言わなきゃ。

あたしは蓮君の手から逃れて、体を少し離した。

そしてベッドの上で姿勢を正す。


「蓮君……あたしね、話があるの。ちゃんと聞いて?」


蓮君は黙ってあたしを見つめる。

あたしはスーッと息を小さく吸った。


「あたしね……蓮君のことっ……」