どんなに人がたくさんいたって、あたしはきっと彼を見つけられるんだ。
見覚えのある緩くウェーブのかかった黒髪。
シャンと背筋を伸ばしてゆったりとした調子で歩く姿。
見間違うはずもない。
蓮君は横断歩道を渡っているところだった。
嫌だ、行かないでっ……。
「蓮くっ……」
見覚えのある緩くウェーブのかかった黒髪。
シャンと背筋を伸ばしてゆったりとした調子で歩く姿。
見間違うはずもない。
蓮君は横断歩道を渡っているところだった。
嫌だ、行かないでっ……。
「蓮くっ……」