急に目の前が開けたような感覚。

それじゃ、もしかしてあの日、あの部屋で撮影が行われていたってことなのかな。



「2年ほど前からかな、蓮哉には時々、モデルになってもらうようお願いしてるの」


「そ……だったんですか」


「これでも一応プロのカメラマンを目指してるのよ? 今度コンテストに応募するつもりなの。今日はたまたま休みだったんだけど、あたし普段は普通の仕事してるのね。蓮哉は学生だから逆に休日や夜はバイトじゃない?」


「はい」


「だから二人の都合が合うのが、あの日の早朝しかなくてね。それであんな時間に部屋にいたってわけ」


「そうだったのかぁ。だったらそう言ってくれたら良かったのにぃ」


そうだよ。

蓮君がへんに隠すから、こっちは浮気だと勘違いしちゃったんだもん。


「ああ……それは恥ずかしかったのかも」


「え?」


「ヌード写真撮ってたから」


「え……ええええええ! ヌード?」