_....... 「・・・あ、信号点滅してる。急ごう、走るぞ!」 「え、ちょっと待ってよ晃平~!」 大きな交差点。 信号が点滅している。 晃平があたしの手を引っ張って信号を渡っていた。 ―その、時だった。 急ブレーキで、車のタイヤが地面に激しく擦れる、鋭い音がした瞬間だった。 「あぶないッ!!」 ・・・叫んだのは、誰だったんだろう。 ―「・・・あおいッ!!」