一週間。

晃平にもう、一週間も会ってない。


・・・晃平?どこに居るの。



会いに来てよ。



前みたいに、笑った顔見せてよ。




外をフラフラ歩いていたあたしの目に、あのお店が映った。
あたしの左手についている、指輪を買ったお店。


あのときの幸せを求めるように、あたしはそのお店に入って行った。


_.....


「あら?お客様・・・」

店の店員らしき女の人に話しかけられた。

「1週間くらい前、カップルでいらしてましたよね?」

「はい・・・」

そんなこと覚えてるの?と、不思議な顔したあたしを見て、店員さんが小さく笑って言った。

「・・・可愛らしいカップルさんで。とても幸せそうだったから、覚えてたんです。」

そして、店員さんがあたしの左手を見て、小さく「あ・・・」と声を漏らした。