私は、必死だった。

「だって、こんな時間までこんなに可愛いアンタを待たせるなんて有りえないよな~普通。」


そう言うと、ますます腕を掴んでくる。

だれか・・・助けてよ。



その時だった。

大きな影が私達に近づいて来たかと思うと、私を掴んだ長髪の人の腕をひねりこんだ。


「嫌がってる子を無理やりそんな事しちゃまずいよね~。」

「痛タタタ」

背後にひねりこまれた腕の痛さのあまり、長髪の人の顔が歪んだ。



「今井君・・・。」