オレの名前は、羽山拓海。

大学の二回生で、そこそこ頭もいい方だと思う。

容姿についても、特に不満はないし…まあ、敢えて言うなら、外見で判断してくる勘違い女が多いのが悩み。

もちろん、オレも男だし?

女の子は好きだ。

ただ、昔から周りに女の子が絶えなかったせいか、トラブルは多く…。

いい加減うんざりしたオレは、ルールを決めたんだ。

『本気じゃない子とは付き合うけど、マジな子はお断り!』

…だって、せっかく楽しく遊んだり、寝たりしてるのに、そこに嫉妬やなんかが入ってくるのは、正直ウザイ。

なら、お互い遊び…というルールの元で付き合う!

そう決めて。

告ってくる子達にも、キチンとルールを伝えて。

それでもいいっていう子とだけ付き合ってるはずなのに…。

――最低!

最低ったって…そんな最低男を好きにならなければいいのに。

女心は分からない。

いや、分かりたくない。

面倒臭すぎる……。