いつも一緒に過ごしてた仲間達に羨ましがられながら、俺はクリスマスに可憐をディズニーランドへ連れていく計画を立てていた。
仲間達は、可憐を妹のように思っている。
自分の大好きだった高校の後輩だから、余計かわいくて、みんなは時々可憐に会いに高校へ遊びに行ったりしていた。
みんな、まだ忘れられないんだ。
俺達の居場所を。
可憐のおかげで、俺は高校を卒業した寂しさを忘れることができた。
まだ高校に通っている可憐と話していると、俺はまだ高校の一員なんだと錯覚することができた。
なんだかそれも嬉しかった。
可憐の話す高校の話を聞いていると、将来への不安も吹っ飛んでいく。
専門学校へ入学させてくれた両親に、少しでもお金を返したくて始めたバイトも、結構大変だけど、その疲れも、やっぱり可憐が癒してくれていた。