自信がないよ。
先輩は私を選んでくれるのかな・・・
こんなに賑やかな場所で、1人きりにされる気持ちを先輩はわかってない。
先輩の『ちょっと行って来る』の『ちょっと』は全然ちょっとじゃないもん。
いつも、待ちくたびれて、怒ることも泣くことも忘れてしまう。
デート中でも平気で電話かかってくるし、時には、デートに乱入してきたりもする。
先輩の親友だから、私だって大事に思うけど・・・やっぱり少し悲しいんだよ。
「メリークリスマス!」
突然私の前に現れたのは、サンタの帽子をかぶったキャラクターだった。
私は涙が溢れた。
そのキャラクターは、私の頭をなでなでしてくれて、そのままどこかへ行ってしまった。