―・・・♪


(あっ・・・)


チラッと横を見ると真剣な空くんの表情。
耳を傾けると綺麗な音色・・・。


(ヤバイ。私っ空くんにドキドキしてる・・・)


私は両手で自分の胸を押さえた。


「―っ!」

(息がっ・・・)


その時。


「どうしたの!?詩音さん!大丈夫?!」


空くんがギターを弾く手を止め、私の顔を覗き込んだ。


わっ・・・!
空くんの顔がこんなドアップに!!!


「だだだだ大丈夫よっ!」


「でも、さっき苦しそうだったじゃん」


「―・・・っそれは・・」


どうして?
どうしてこんなに苦しいの?