ジリリリリッ・・・!


「―・・!?」


私は目覚まし時計の音で現実の世界に戻った。


「―っ。何で」


何で夢に出てきたのが空くんなのよ・・・。
出会って間もないのに何でっ―。



―その日の夜。


「・・・。」


ドキン、ドキン。


何故か足が進んでしまった場所。


「・・またあんた?」


「っ!」


昨日、空くんと出会った路上・・・。
・・・私、本当何しに来たの?


「そっ空くんに会いたくてっ!」


―・・・。は!?
ちょっと待って私!何言ってんの?これじゃあまるで・・・


「俺に?」


「―っ。う・・・うん」


まるで空くんに、恋してるみたいじゃない・・・。