今まで見せた事のない怖い顔。


その表情は、私に向けてるの?


そして、健太の冷たい手が私の服の中に忍び込んだ。


「やだっ!健太、やめて!!」



どうしてこんな事になってるの?


―・・・そっか


「健太は、ちゃんと私の事好きなんだね・・・」


そう私が呟いた瞬間、健太の手が止まった。


そうだよね。
私の事好きじゃなかったら、こんな事出来ないよ・・・・。

『お金』や『体』でしか関係を繋げてなくても、健太は私の事好きでいてくれたんだ・・・。


私のしてしまった行動は紛れも無い


浮気だったんだ・・・。