「―つっ・・・あぁ―・・・」


頭を抑え、倒れる空くん。
私はすぐに空くんに駆け寄った。


「空くん!空くん!!!」


名前を呼ぶが気を失っている様で反応がない。


―ジャリッ。


砂が擦れる音が耳をかすめ、健太が私の腕を乱暴に掴んだ。


「やっ・・・!健太、痛い!!」


私の声を無視し健太は私を引っ張り、どんどん先に歩く。


―やだ!


しばらく歩き辿り着いた場所は、何度も訪れた事のある、健太の家だった・・・。


―ガタッ・・・


健太は私を強引に部屋に入れ、


「―っ・・・」


ベットへ放り投げた。


ドクン!


恐怖感が私を襲った。


「健・・・太?」