〜素直な想い〜


「―っはあ・・・」


私は寒くて赤くなっている手を息でそっと温めた。
辺りは薄暗くイルミネーションが映えている。


健太、もう来るかな・・・。


『別れて』
そう言った時健太、キミは一体どんな言葉を口にするんだろう・・・・。
今はまだ分からない。
でも、一つだけ分かる事は―・・・・


― 健太を傷付けてしまうって事・・・。


そして、吐いた息が白く変化したその時・・・


―ポンッ・・・


私の肩に感じられた暖かな感触。


「―・・・!?」