「空く・・・ん」


〜♪〜♪〜♪・・・。


やがて、着メロは終わりを告げた。
しかし、右手から伝わってくる空くんの心臓のメロディーは終わる事なく


「・・・っ」


どんどん大きくなってきている。


次の瞬間、


「―えっ?」


空くんの手が私の頬に触れた。


な・・・に?


ゆっくりと空くんの顔が近づいてくる。


わゎッ!?


「そっ、空くんっ!!!」


「!?・・・っゴメン!」


私が大声を上げると、頬に触れていた手が離れ、空くんが自分の前髪をクシャッと掴んだ。


「―・・・。」