「―っはぁっはっ、」


しばらく走って私がたどり着いた場所・・・。


「詩音さん・・・」


「空くん・・・」


空くんが待っていてくれてた場所。
さっき、私の頭に浮かんだ人は紛れも無く空くんだったんだ・・・。


こういう時彼氏を選ばないなんてふざけてる。


「隣、座りなよ・・・」


「うんっ」


それでも、側に居たいと感じた人は・・・
空くんだった・・・。


私は静かに空くんの隣に腰を下ろした。


〜♪〜♪〜♪〜♪〜・・

ギターの音色が私の全身に響く。
(これが、新曲?バラードだ・・・)


・・〜♪〜♪〜。


5分程の時が過ぎ、空くんの指の動きが静かに止まった・・・。