「はぁ、相変わらず強引なんだから・・・」


―。って。
ちょっと待って?
今日の放課後って・・・。


「空くんとの約束が・・・」


サーッ・・・。
私の顔から血の気が引く。


・・・どうしよぉ―――っ!!!!



―放課後。


「っっっ・・・。」


私の足は門で止まったまま・・・。
横には何度も仲の良さそうなカップルが通る。


何私悩んでるの?
普通に健太の所に行けばいいじゃない・・・!


「健太は私の彼氏なんだから・・・」


でも・・・っ!


その時。
さっきミユに『彼』と言われた時、頭に浮かんだ人が・・・


「・・・・!」


私の名前を呼んだ。


ダッ・・・・!


私は全力で走った。
“あの人”の所に行きたくてっ。