〜混乱〜


「オハヨーっ」


月曜日。
私は学校の門をくぐり、ちょうど目に映った親友の永井 美優こと、ミユに声をかけた。


「あっ。詩音オハヨー♪」


ミユは私に気付き側まで寄ってきた。
私は背の低いミユに歩幅を合わせる。


「詩音、彼とはどうなの?」


「えっ・・・!」


「健太くんと!」


「あっ、あぁ・・・。健太ね・・・。」


・・・あれ・・・?


「順調だよ・・・」


―っ。
今、『彼』って言われた時、私・・・。


その時。


♪〜♪〜♪〜♪〜


「ふわぁっ?!」


私のスクールバックの中で携帯の着信音が鳴り響いた。