「あ…もしかしてホワイトデーのお返しとか?」


「はい。そうなんです。
でもどんな物が良いかイマイチよくわかんなくて…」


壁越しに覗いた元彼は,少し照れながら…すごく幸せそうに笑っていた。


そっか…二人はもうそんなに仲良しなんだ。


私…プレゼントとかしてもらったことあったっけ?


思い出せないや…


でも皮肉だな。
何でここに買いにきちゃうんだろ…


ここじゃなけりゃ知らずにすんだのに。