鈴木さんの奥さんは…もういないのかな?


「これはね,私と結婚する前にプレゼントしたものなんだ。
家内はこれをずっと大切にしてくれてね?


2年前に亡くなるまでずっと…」


「そうだったんですか…」


2年前に亡くなったんだね。
鈴木さん,辛かっただろうな…


「家内はね,いつも言っていた。
“時間”て言うのは過ぎていってしまうから形には残らない。

けれど,この時計を見るたび思い出と共に時間が流れている気がする…と。」


思い出と共に,時が流れる…


「流れていく時間を刻んでくれる 時計は素敵だと,そう言っていたんだよ。」


「素敵な奥さんですね。」