こいつのツボはどこなのよ!


「うわっ…」


思わず言葉が漏れる。


お店の中には想像以上のたくさんの時計が飾られていた。


綺麗にショーケースに飾られているもの。


壁に飾られているもの。


新しいもの古いもの…


まるで異世界に来たみたい!


「すごいっしょ?」


桜田さんは得意気に笑った。


「は…はい!あの,桜田さん一人でお店開いてるんですか?」


「まさか。親父と二人。」


そうなんだ。
お父さんと経営してるんだ。


なんか今どき珍しい感じだな。