ありえない… マジでありえない… 目の前には雪がうっすら積もった歩道。 ちらりと横を見れば綺麗に飾られたショーウィンドウ。 そして私の横を堂々と通りすぎるカップル。 「なんでよ…っ」 私の口からは白いため息とともに さっきから頭に巡っていた言葉が思わず零れた。