コン コン コン
私の部屋のドアが鳴る。
「光莉ー?起きた?」
「……………。」
父だ。
うちの家は父と私の二人暮らし。
「学校行けるか?
行けないなら無理するなよ。」
「……………。」
そして父は階段を降りていった。
そして玄関のドアの音。
父は仕事に行ったようだ。
「はぁ………。」
とある事がきっかけで2ヵ月程不登校になった私。
――――柳沢光莉。
学校は行きたくない。
でも行かなきゃ、
行かなきゃ卒業出来ない…退学になってしまう…。
でも行きたくない。
葛藤を繰り返す。
でも結局今日も行けないのだ。
そんな事を考えているから毎朝毎朝自己嫌悪。
そろそろ これからの事を考えないと…。