話も終わったし帰ろうとすると、誰かが私の肩をトントンと叩いた。私が振り返るとそれは、龍二君……だった。


龍二君はしゃべりかけてきた。「もしかして……お前……。」

私は彼の言う言葉が聞きたくなくて、全力で走った。柚真を置いてきぼりしてしまったのに気付いたのは、下駄箱についてからだった。