幸せなんだけど……。何だろう? なんか胸がチクチク。自分でも理由が分からなくて、深く考えるのはやめた。


「スノーは、まだ寝てるの? 見に行ってこよ」

「制服だから撫でるだけにしたほうがいいよ」


あ、自分が制服姿なの忘れてた。制服って猫の毛がたくさんつくんだよね。


寝室のベッドの上で、丸くなって寝ているスノーを優しく撫でた。


「スエットとトレーナー持ってきておこうかな……」

「俺の服、着る?」


へっ!?


彼氏の洋服を、彼女が着るとダボダボになっちゃうやつ。私のやってみたかったことしちゃっていいの!?


「着る着る!!」

「なんでそんなにテンションがあがるわけ?」


和人は呆れた顔で私を見る。だってだって一度はしてみたかっんだもん!!