「サクラはメールを見ても俺のこと信じてくれてたよ。何をされても俺たちは別れないし、木下さんと付き合う気もないから」



和人の言葉にうるうると目に涙がたまる。


和人……はっきり言ってくれてありがとう。




「謝るならサクラに謝って」


「すみませんでした。もう二度とバカなことはしません……」



私に深々と頭を下げてきてハンカチで涙を拭いた。



「もう……いいです……」



さっきは“和人”って呼んで今は“上田さん”って呼んでいるのが、むかついたけどもういいや……



嫌なことまでしちゃうくらい本当に和人のことを好きなんだ。



間違ったやり方だけど私は和人と付き合ってるほうの立場だから……



木下さんよりは辛い立場じゃないから



許してあげよう。