切なく見つめてくる和人の目をそらせなかった。



和人は勘がいいから



私の涙と今の質問で勝手に携帯を見たことに気付いてる。



それでも和人はなんでそんな質問してくるの?



「信じてる……よ」




私の言葉を聞いて、和人は首筋に顔を埋めてキスを落としていく。頬に柔らかな髪が触れる。



「……ッ! 痛っ……」



チクンと胸元に刺激が走って、思わず手で体を押すけど手は掴まれ指を絡められる。




「俺のものって印つけさせて……?」



いつもより強い口付け。だけど抵抗しなかった。



私があんなこと言ったから不安にさせたんだ。



でも私だって……



「サクラもつけていいよ」



私のものって……?何も言えないかわりに和人が精一杯に私を安心させるために言ってくれてる気がして



私も強く赤く簡単に消えないように



和人の体にキスマークを残した。