「どうした?」
ベッドに腰掛けてポンと私の頭を撫でてくる和人を見上げる。
聞いてみようかな……
だけど携帯を勝手に見たのばれちゃうし。
でも……和人のこと信じてるから疑いたくない。きっと何か理由があるんだよね。
だから
「何でもないっ! サキちゃんっていくつなの?」
和人が話してくれるまで私からは何も言わないことにした。
「24歳」
「え? 和人が24なんだから妹が24なわけないじゃん」
「タメだもん」
は?タメ?
てことは……
「双子!? マジで!?」
この顔がもう一人いるんですかぁ!?
「似てる?」
「小さい頃はね。今は全然。背もサクラより小さいし」
へぇー。和人の家族構成とか聞いたことなかったから新たな発見だぁ。
こんな話をしていても『エリ』の存在は頭から離れないけど……
右手を頬に添えて優しく私を見つめて唇を重ねてくるキス……
私のこと好きって和人からきちんと伝わってくるから
私……信じてるよ。