『ダメ!』



和人に早速電話して泊まっていいか聞いてもNG即答だし!!



「なんでぇ!? たまにはいいじゃん! 友達と遊ぶのは本当なんだし、親にも友達の家に泊まるって言えば……」


『一度、嘘ついて泊まらせたら癖になるからダメ! 遊ぶのはいいけど、まだ高校生なんだからあんまり遅くならないようにしなね?』



むぅー!!なんだよぉ!!



「和人は私と一緒にいたくないの!?」


『いたいよ。俺だってサクラと同じ気持ちだよ』




そうなのかな。本当に一緒にいたかったら一晩くらい泊まってほしいと思うけどな。



和人の言うことも分かるけど……一度くらい泊めてくれたって……。




「……もういい。レイトショー行った後はカラオケボックスに朝まで友達といる。朝イチに和人のマンションに行くから」


『カラオケボックス? 補導されても知らないから』



カッチ――――ン!!


そんなに家に帰ってほしいわけ?




「和人だって学生の頃は遊びたかったでしょ!? 補導されたら和人に電話するから迎えに来てよ! 泊めてくれない和人がいけないんだから!!」




一方的に言って電話を切った。