そんなモヤモヤ毎日から少し過ぎたある日の事だった。
一番二人でよく話してた車の中で告白されたのは、冬の寒い夜の事
「好きです。付き合って下さい」頭まで下げられて慌ててしまった。何度も言われたけど、何度も断った私。
そんな真面目で優しいあなたに私なんかとんでもない。もっといい人はいっぱいいる。
そう、私には同じ職場に好きな人がいた。でもその人には妻子があった。でも好きな人とはただ話すだけ。何もない。自分で一生懸命心にブレーキかけてたから。
「好きな人がいるのは知ってる。でも絶対忘れさせて見せるから」
あなたはそう言ってくれた。嬉しかった。私もいつまでもこんな事してちゃいけない。
先は無い。
幸せもない。
ただ救いの言葉を誰かにかけて欲しかったのかな。でも3つも下の子を振り回して申し訳ない。
私は何をしてるんだろう。
どうしてあなたを素直に好きになれなかったんだろう。
「悪いよ。もっといい人はいっぱいいるよ?友達にも堂々と私を紹介出来ないでしょ?だから他の人を探して?」
私は何度この言葉を言ったか分からない。すると彼の答えは決まって「好きな人位自分で見つける。てかもう見つけたし。だからそんな事言わないで。」
やっぱり私は弱い人間なのかもしれない。
温もりが欲しかったのもしれない。
彼の強い押しに折れてしまったのかもしれない。
何にせよ私は「ほんとにいいの?」と言いながら付き合う事を承諾した。
この愛の形は間違ってる、好きな人がいる事を知ってる皆に何て言おう…
そう思いながらもあの時はこれからは少しずつかもしれないけど彼を知って好きになろうと幼い心ながらに決めた。